ユーザー数は増加 タイトル別平均課金額も算出!? スマホゲームアプリのトレンド調査結果

App Annieによると、2017年の日本のアプリ市場はゲームを中心に、2015年に比べ60%増加していると言います。ただ体感的、個人の主観では、ツムツム、パズドラ、モンストの3強に、2016年のポケモンGO、2017年のどう森が食い込んできているものの、一時期の勢いはないように感じられますがどうでしょうか。その辺りの疑問を明らかにするため、基本的な利用率や、ユーザー層ごとの人気タイトルなど、スマホゲームアプリ市場に関するアンケートの調査結果を報告します。

 

■利用率は46% 10~20代ではおよそ7割が利用

フィールズ総研が毎年12月に行っている余暇に関するアンケート調査「Fields Yoka Survey(フィールズ よか サーベイ)」(以下、FYS ※1)によると、スマートフォンや携帯電話のゲーム(以下、「スマホ等ゲーム」とする)の利用率は46%(前年比4pt増)。性年代別では若干ではありますが20代女性がもっとも高く、男女にかかわらず10~20代ではおよそ7割の人がスマホ等ゲーム利用している状況です。

 

 

■有料利用者はわずか1割強 9割近い人が無料で楽しんでいる

次にスマホ等ゲームに対する課金についてですが、スマホ等ゲーム利用者のうち86%の人は直近1年間に課金をしたことがない無料利用者で、直近1年間にお金を使ったことがある人はわずか14%となっています。女性よりも男性の方が有料利用率は高く、特に20~30代の男性はおよそ4人に1人が課金をしてゲームを楽しんでいます。

 

■男性はポケGO 女性はツムツム

それでは次にどんなタイトルを利用しているのかを見てみます。

FYSではスマホ等ゲーム利用者に、今年利用したスマホ等ゲームの中で最もよく利用したゲーム上位3タイトルを、よく利用した順に回答してもらっています。

1位は『ディズニーツムツム』が圧倒的でスマホ等ゲーム利用者の22%が利用しており、2位は『ポケモンGO』、3位は『どうぶつの森ポケットキャンプ』と続きます。

 

性年代別に見てみると、ディズニーツムツムは女性に圧倒的な人気があり、ポケモンGOは男性に、どうぶつの森ポケットキャンプは10~40代くらいまでの女性に人気であることが分かります。また4位と5位の『パズドラ』『モンスト』は非常に似ており、男女で言えば男性、老若で言えば若い人に人気です。

 

■1人あたり利用金額はデレステ、FGO

次に気になるのが、それぞれのタイトルにどれくらいのお金を使っているかです。

FYSではタイトルごとの利用金額は調査をしていませんが、最もよく利用したNo.1タイトルごとに、スマホ等ゲームの利用金額を集計してみることにしました。その1つのタイトルにすべての金額を使用しているとは限りませんが、最もよく利用したタイトルに多くのお金が使われている可能性が高いと考えれば、参考にはなるハズです。またサンプル数が非常に少ないタイトルも多いので、利用者サンプルが30以上のタイトルを対象に、利用者全体(無料利用者も含む)の年間での平均利用金額を算出しています。

集計結果の1位は『アイドルマスター シンデレラガールズスターライトステージ』(略称:デレステ)で約5万5000円、2位は『Fate/Grand Order』(略称:FGO)で約3万6000円と続いており、他と比べると非常に多くの金額が使われている可能性があります。

 

またグラフには表していませんが、多くのタイトルの有料利用者率は高くても20%程度であるにもかかわらず、デレステとFGO、また4位の『グランブルーファンタジー』(略称:グラブル)は有料利用者率が50%以上と圧倒的に高く、多くの人がある程度の課金をしているタイトルであることが分かりました。特にFGOとグラブルは「ストーリー不要」と言われていたスマホ等ゲームにおいて、ストーリーを重視した作品になっているのが特徴で、その辺りも有料利用者率や課金額に影響をしているのではないでしょうか。(もちろん、他作品でもストーリーを重視した作品はあるので、ストーリー重視作品であればよいということではないでしょうが…)

 

これまでのスマホ等ゲームでは、少数の高額課金者からできるだけ多くの課金を得るビジネスモデルが多く、ユーザーが疲弊し市場がシュリンクしていくことが危惧されていた面もあったかと思います。しかし今回の分析では違ったタイプのものが主流になりつつことが感じられました。多くのユーザーが多少のお金であれば使いたいと思えるような良作を今後も期待したいと思います。

(記事:M.Ota)

 

本記事は、エンタテインメントの研究をしているフィールズ研究開発室(FRI)のメンバーが、日頃の活動の中で気になったことに目を向け、独自取材に基づいて、執筆しています。

 

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(※1)「Fields Yoka Survey」

毎年12月に全国の小学生~69歳の男女1万人以上に対し、余暇に対する行動や、価値観などについて実施したWebアンケート調査。今回の分析では9歳以下を除外した人を対象に分析を行っています。

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