「若い人が投稿する」イメージは間違い!?データから見るLINEとInstagramの最新利用状況

いまや多くの人が日々使っているSNS。今回は、その中でも昨今メディアでよく話題になっているLINEとInstagramに注目し、アンケート調査から見えてきたいまどきの利用実態をレポートします。
これらのツールは「若い人が頻繁に利用している」というイメージをお持ちですか?
実は、Instagramに投稿する人はどの年代でも少数派。そして、LINEは年配の人のほうが利用頻度が上がっているんです。

■SNS利用率のトップ4は不動のLINE、Facebook、twitter、Instagram

フィールズ総研では毎年12月に、余暇に関するアンケート調査「Fields Yoka Survey」(以下、FYS)を実施しており、その中でSNS等のコミュニケーションツールの利用状況についても調査を行っています。昨年12月に実施したFYS2018(※1)の結果によると、利用者の多いトップ4は、LINE(62.9%)、twitter(32.6%)、Facebook(30.1%)、Instagram(21.2%)となっています。

コミュニケーションツールの利用率

その他のツールの利用率が10%以下であることと比べると、これら4つのツールの普及率の高さが分かりますね。今回はこれら4つのツールのうち、「LINE離れ」や「既読スルー」に「未読スルー」と話題に事欠かないLINE、「インスタ映え」でおなじみのInstagramに注目して、利用実態を見てみましょう。

■LINEはオジサン向けのSNSだった!

まずはLINEの利用者を性年代別に見てみます。最も利用者多いのは19~22歳の女性、次いで女子高校生となっています。

性年代別のLINE利用率

全体的に女性よりは少な目であるものの、男性利用者に関しても似た傾向となっています。高校~20代前半の人のうち実に9割が利用している、まさに超ポピュラーなSNSと言えますね。
そんなLINEですが、「昨年に比べて利用頻度が増えたか減ったか」を聞くと、少し面白い傾向が見えます。

性年代別(高校生~69歳)のLINE利用頻度の増減

利用者が最も多いのは19~23歳女性、次いで女子高校生とご紹介しましたが、この世代は利用頻度では「減った」率の多いトップ2となっているのです。若者の「LINE離れ」がこの数値に表れているのかも知れません。逆に「LINEの利用頻度が増えた」人の割合にも興味深い傾向があります。男女とも年齢ともに増加傾向にあるのです(同じく人気のSNSであるtwitter、Instagramは年齢とともに減少傾向)。
また、LINEに対する考え方についても、年代によって違いが見られます。

LINEに対する考え方

LINEについて、「これからもずっと使われ続ける」と考えている人は、65~69歳でもっとも多いという結果になりました(男性ほどはないですが、女性も年齢が上がるにつれてゆるやかな増加傾向)。この結果だけでコメントするのは難しいのですが、60歳以上といえばリタイアして生活に変化が訪れる時分。職場を離れて、友人知人や家族とLINEで連絡を取り合う時間が増え、LINEの便利さを実感しているのかも知れません。

■インスタ女子、実は”よく投稿する”人は少数派

さて、次に見ていくのはInstagramです。
「インスタ映え」が2017ユーキャン新語・流行語大賞を受賞するなど、いま最も注目のSNSと言ってもいいでしょう。
Instagramと言えば、特に若い女性を中心に人気のツール。実際に利用率を見ても、女子高校生~30代あたりの女性の利用率が飛びぬけて高くなっています。

性年代別のInstagram利用率

LINEではこのあたりの年代の女性で「LINE離れ」の兆候が感じられましたが、Instagramはまったくそんなことはありません。昨年よりも利用頻度が増えたと回答した人が50%を超えており、活発に利用され続けていることが伺えます。

性年代別(高校生~69歳)のInstagramの利用頻度の増減

しかし、その「利用」の中身はどうでしょうか?利用率の特に高い年代である女子高生~34歳女性に絞って利用の詳細を見てみると、意外なことが分かります。「自分から投稿する回数が多い」と答えた人は、最も多くて19~22歳の13.4%。女子高生では1割を切って8.6%となっています。「コメントやシェアをする回数が多い」人は20~30%程となりますが、それでも体感的なInstagramの盛り上がりから考えると、投稿やシェアなどのこれらの数値は少し驚きです。

Instagramの利用方法

「インスタ映え」が意識されすぎるあまり、見るのは楽しいけれど自分から投稿するにはハードルが高い…と感じるユーザーが多いのかも知れません。インスタ映えの真逆を行く「インスタ萎え」が昨年末頃からじわじわ流行しているとも言われていますし、”ハードルの低さ”が2018年には見直されるのではないでしょうか。

SNSは本来、手軽さや気軽さが売りのはずですが、LINEの既読スルー、未読スルー問題だったり、前述のインスタ映えのハードル問題だったりと、気疲れしそうな状況が生まれやすいものですよね。適切な距離を持って利用することが大事ですが、若年層ほど友達付き合いへの配慮や流行に敏感であることが求められてしまい、距離を置いて利用することは難しいのではないでしょうか。
そう考えると実は、心に余裕を持てる年配層は、SNSの特性と意外にマッチしているのかも。利用者の年代の幅が広がると、これまでとはまた違った斬新な使い方、まったく新しいツールなども登場してくるかも知れませんね。

 

(記事:小林)

本記事は、エンタテインメントの研究をしているフィールズ研究開発室(FRI)のメンバーが、日頃の活動の中で気になったことに目を向け、独自取材に基づいて、執筆しています。

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(※1)「Fields Yoka Survey 2018」
2017年12月に、全国の小学生~69歳の男女11,642人に対し、余暇に対する行動や、価値観などについて実施したWebアンケート調査。
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