2017年あなたのNo.1作品ランキング
3位名探偵コナン、2位ONE PIECE、1位は…

2017年にあなたが観たマンガやアニメ、映画、ドラマ、ゲームなどの作品のうち、最もよかったと思うものは何ですか?
フィールズ総研では毎年12月に、余暇に関するアンケート調査「Fields Yoka Survey(ふぃーるず よか さーべい)(※1)」(以下、FYS)を実施し、その中で「2017年のあなたにとってのNo.1作品」についても調査を行いました。今回はその速報集計結果をお伝えします。

■2016年のランキングを振り返る

2017年のランキングの前に、2016年のラインキングを簡単に振り返ってみます。2016年の「あなたにとってのNo.1作品」のランキングは以下の通り。

2016年はヒット作品に恵まれた年といえるでしょう。『君の名は。』や『逃げ恥』、『シン・ゴジラ』などの作品がヒットし、多くの人がそれらに接したのではないでしょうか?
1位の『君の名は。』は前回のFYSの結果からも、男女の偏りがあまりなく非常に多くの人が鑑賞しており、高校生においては男女ともに3割以上の人が鑑賞していたことが分かっています。また鑑賞者の75%が「とても好き」または「やや好き」と回答しており、2016年のNo.1作品と回答した人が最も多い作品というのも納得です。
2位の『逃げ恥』は、ガッキーこと新垣結衣さん演じる「みくり」の小賢しくもかわいらしさもさることながら、女性の社会進出や専業主婦の家事の対価といった社会的な問題をテーマに据えることで、高校生から50代までの幅広い女性に支持されました。

■2017年「あなたにとってのNo.1作品」ランキング

2017年のランキングTOP10を、No.1作品に選んだ人の感想といっしょに見ていきます。
※尚、2016年のランキングはコミックやアニメ、ドラマ、映画といったメディアごとのランキングになっていましたが、2017年のランキングはメディアを統合した作品群でのランキングになっていることをご了承ください。
※集計は速報値のため、本集計の結果と変わる場合があります。

[第10位 シン・ゴジラ]
2016年7月に公開され、2016年も6位にランクインした同作は、子供をターゲットとした歴代シリーズから世界観を一新し、「現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)」をキャッチコピーにリアリティを強化し、大人でも楽しめる作品に仕上がったことで、往年のゴジラファンである50代男性を中心に支持されています。2017年3月にBlu-rayが発売され、11月には地上波放送されたこともあり、より多くの人が触れる機会があったことが順位の要因と思われます。
<No.1作品に選んだ人のコメント>
予想外の感動作でした。一作目から日本のゴジラは見ていますが、もっともすぐれた作品だと感じました。人間が犯した罪、それがあのような怪物を生み、住む世界を破壊した・・・。これは今の我々に対する「警告」だと、しみじみ感じました。原発などの問題が過熱する中、東日本大震災の事などを忘れていく人々にも警鐘を鳴らした、と感じました。(60代女性)

[第9位 ドラえもん]
言わずと知れた国民的作品。3月には『ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』が公開され、男性小学生低学年から圧倒的な支持を得てのランクインです。
<No.1作品に選んだ人のコメント>
このアニメは人間の初歩的な道徳が身に付くと思います。普段は意地悪なキャラでも人間味があったり、最後に泣かせてくれます。ドラえもんという架空のキャラでも夢があるキャラだと思います。(中学生女性)

[第8位 ドラゴンボール]
特に人気なのが2016年も9位に入ったTVアニメ『ドラゴンボール超(スーパー)』。原作者の鳥山明先生が自ら原案を手掛けており、原作の魔人ブウとの決戦の後の物語を新たに描いていることから、小中学生だけでなく、原作ファンであった30~40代の男性からも大きな支持を得ています。
<No.1作品に選んだ人のコメント>
スーパーサイヤ人ブルーより更に上回る圧倒的な強さを誇る身勝手の極意が突然と現れて、今後を期待させている。(50代男性)

[第7位 逃げるは恥だが役に立つ]
2016年の2位『逃げ恥』が2017年でもランクイン。
<No.1作品に選んだ人のコメント>
結婚後、ずっとイライラしていました。でも何にイライラしているのかわかりませんでした。パート勤務の私と、毎日深夜残業が当たり前の夫なので、私が家事・育児その他、家庭での雑務全てを担当するのが当然だとは思っていました。そんな時に逃げ恥を見て、ノーギャラで主婦業をしていたことが不満だったんだと気付きました。朝起きてすぐに怒涛の忙しさゆえ、こんなに大変なのに、この労働に対して給与が支給されないんだ、だったら手を抜きたい、でもそうすると家族のためにはならない。とずっとモヤモヤしながらも、イライラモヤモヤの理由がわかったので、あのドラマは本当に有り難いものだと思いました。(40代女性)

[第6位 陸王]
池井戸潤先生による小説を原作とし、2017年10月からテレビドラマが放映された作品。老舗足袋業者の社長の宮沢紘一が会社存続のために“裸足感覚のランニングシューズ”の開発をめざし、様々な困難に立ち向かう物語。『半沢直樹』、『ルーズヴェルト・ゲーム』、『下町ロケット』に続く池井戸潤原作ドラマ作品で、40~60代に幅広く支持を得ています。
<No.1作品に選んだ人のコメント>
主人公の考え方や困難な状況にも打ち勝っていくストーリーがベタだけれど、日本人的で面白いです。マラソンのシーンなどはリアルで迫力があるし、キャスティングも良いと思います。このドラマは、埼玉の町おこしにも一役買っていると思うし、結末がわかっていても応援したくなるドラマだと思います。(60代女性)

[第5位 ドクターX]
米倉涼子さんが演じるフリーランスの天才外科医「大門未知子」が、圧倒的な腕を武器に、医療界の闇を鋭く斬るテレビドラマシリーズ作品。2017年には第5シリーズを放映。50~60代を中心に支持を得ており、現代の時代劇的な存在になっていると思われます。
<No.1作品に選んだ人のコメント>
フリーランスでありながら、まるでブラックジャックのように見事な手術を行う大門未知子の生き方が、現在の医学界に欠けている医師としての絶対的な力量をフルに発揮されていて魅力的に描かれている。特に「私失敗しませんから」とか「致しません」のセリフは心地よく響く。(60代女性)

[第4位 コウノドリ]
鈴ノ木ユウ先生によるマンガを原作とし、テレビドラマが2015年に第1シリーズ、2017年10月に第2シリーズが放送された作品。綾野剛さんが演じる産婦人科医「鴻鳥(こうのとり)サクラ」を中心に、命の重さや、出産にまつわる様々な葛藤を描いたヒューマンドラマ。青年誌で連載中のマンガ原作ながら、20~30代を中心とした母親世代の女性に圧倒的人気の作品。
<No.1作品に選んだ人のコメント>
コウノドリはマンガでも少し読み号泣、ドラマの1も2も毎回観て号泣です。妊娠出産の難しさ、大変さ、命の尊さを、とても繊細に、でも現実問題として伝えてくれていると思います。実際に出産を経験しているので余計に思い入れがあるのかもしれませんが、妊娠出産子育てを軽く考えている(ようにしか見えない)主人は、私が勧めても観ないと言っています…。風疹ワクチンのことなど、男性にもわかってもらいたいことがあるのに悔しい気持ちです。これから妊娠や出産をする若い世代にも、ぜひ観てもらいたいと思う作品です。娘はまだ2歳半ですが、大きくなったら見せたいと思っています。(30代女性)

[第3位 名探偵コナン]
皆さんお馴染み、青山剛昌先生のマンガを原作とした一連の作品群。マンガは1994年から、TVアニメは1997年から現在まで続いており、2017年は4月に劇場アニメ『~から紅の恋歌(ラブレター)』が公開、8月には連載が1000話に達し、話題を集めました。小学生高学年から中学生に人気の作品ですが、連載20年を超える作品であるため、40~60代の女性にもファンが多い作品です。
<No.1作品に選んだ人のコメント>
コナンファンなので、毎年劇場版を観に行きますが、今年は京都を舞台に紅葉の映像が美しく、また主題歌もそれにぴったりな歌詞と音楽で、とても気に入りました。内容も推理とラブコメのバランスが良くて、すごく楽しめました。(40代女性)

[第2位 ワンピース]
こちらもお馴染み、尾田栄一郎先生のマンガを原作とした一連の作品群。コミックや劇場版アニメの人気もさることながら、ここ数年8月などに土曜プレミアム枠で放送されているTVアニメの特別編『ONE PIECE エピソードオブ東の海~ルフィと4人の仲間の大冒険~』を今年のNo.1作品として挙げる人も多く見られました。
<No.1作品に選んだ人のコメント>
大好きな漫画がアニメで放映されるようになってから、ほとんどアニメで楽しむようになりました。『ルフィと4人の仲間の大冒険』はとても見たかった内容が沢山詰まっている物語なので見ていて感動しました。(30代女性)

[第1位 君の名は。]
「2017年のあなたにとってのNo.1作品ランキング」の第1はなんと、2016年に続いて『君の名は。』が獲得。7月にはBlu-rayが発売され大きな話題になりました。
<No.1作品に選んだ人のコメント>
子供向けという印象を持っていたが、飛行機の中で鑑賞する機会があり、大変重厚な作りの大人も楽しめる作品に仕上がっていた。ストーリーの数次元間も不思議感覚に引き込まれる要素の一つだが、登場人物の信念やひた向きな静かな情熱といったものに爽やかな感動を受けた。実写と同じくらいのナチュラルな感覚で動画を見ていられるのも良い。(40代女性)

全体的な傾向としては、純粋に2017年に新たな展開をしてヒットした作品が少なかったように思われます。
『君の名は。』に代表される2016年のヒット作品が非常に強かったことや、2017年に新たなヒット作品が乏しかったなどの作品側の要因に加え、何年も前から継続しているシリーズ作品のランクインが目立っており、「みんながいいと言っている作品なら見たい」、「失敗したくない」という我々受け手側の保守的な心理も要因の一つであるが推測されます。

一方、2017年に新たな展開があった作品はどうだったのでしょうか? 皆さんの注目作品はありましたか? ちなみに私個人の2017年注目作品は以下のような順位でした。
25位 『ドラクエXI』 日本を代表するロールプレイングゲームの1つ『ドラクエ』シリーズの11作目。
29位タイ 『ラ・ラ・ランド』 第89回アカデミー賞で史上最多タイの14ノミネート、6部門を獲得。
42位タイ 『Fate』シリーズ ゲームアプリ『FGO』がアプリランキング上位、10月には劇場アニメ『Fate/stay night [Heaven’s Feel] I.presage flower』が公開
48位タイ 『けものフレンズ』 1月にTVアニメ化され、インターネットやTwitterなどを中心に大きな反響があった。

2018年はどんな作品に出会えるのか楽しみですね。

 

■まんたんウェブさまの記事でもご紹介いただきました

君の名は。:17年人気コンテンツで圧倒的1位 「ONE PIECE」「コナン」「陸王」を抑え(まんたんウェブ)

(記事:太田)

本記事は、エンタテインメントの研究をしているフィールズ研究開発室(FRI)のメンバーが、日頃の活動の中で気になったことに目を向け、独自取材に基づいて、執筆しています。

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(※1)「Fields Yoka Survey 2018」
2017年12月に、全国の小学生~69歳の男女11,642人に対し、余暇に対する行動や、価値観などについて実施したWebアンケート調査。
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