アニメ映画『君の名は。』高校生の3割以上が鑑賞

2016年のヒットアニメ『君の名は。』について、1万人を超える大規模アンケート調査(※1)から、鑑賞者セグメントや、映画館に足を運ぶに至るまでの接触情報等についての分析を行いました。
今回はその結果の一部をご紹介します。

   画像引用:(C) 2016「君の名は。」製作委員会

■劇場アニメ『君の名は。』9人に1人が鑑賞

『君の名は。』の鑑賞率は全体で11%。男女の差はほとんどない。
性年代別では男女とも高校生の鑑賞率が最も高く、男性高校生は36%、女性高校生は30%、といずれも3割以上の人が鑑賞をしている。

■劇場アニメ鑑賞者の75%が「好き」

劇場アニメ鑑賞者のうち、作品を「とても好き」または「やや好き」と回答した人は75%。逆に「とても嫌い」または「やや嫌い」と回答した人はわずか6%。特に小学生高学年から20代の男女で好意率が高く、人気のほどがうかがえる。

■劇場アニメ鑑賞者と非鑑賞者で、接触した情報にどんな違いがあるのか?

劇場アニメ鑑賞者が鑑賞するまでに作品に関して接触した情報と、劇場アニメ非鑑賞者(作品は知っている人)がこれまでに作品に関して接触した情報について調査を行い、それぞれを比較した。
全体としては、圧倒的に接触率が高いのは“テレビ”であり、ネットが広く使われるようになった現在でも、いまだにその影響力は大きいといえる。
次に、劇場アニメ鑑賞者が、非鑑賞者と比べて接触率が高い情報を調べたところ、11種類をピックアップすることできた。
“映画館での予告編”や“友人・知人からの口コミ・メール”などの接触率が高く、情報源の種類としてはネットのものが多い。またSNSの中ではtwitterの影響が大きかった。

また、接触した情報の数ごとに、劇場アニメ鑑賞者か否かを調べてみたところ、情報に1つしか触れていない人は17%が映画を鑑賞しているのに対し、接触した数が多いほど映画の鑑賞率は高くなり、10個以上の情報に触れた人は55%が映画を鑑賞していることが分かった。

■劇場アニメを観に行くのを最も後押ししたのは、やはり「口コミ」。

劇場アニメ鑑賞者に、「接触した情報のうち劇場アニメを観に行くのを最も後押しした情報は何か」についても調査を行った。
単純な割合としては、圧倒的な接触率を誇る“テレビ”が高く、ここからもその影響力の強さがうかがえる。
しかし、接触比率に対する後押しした割合では“友人・知人からの口コミ・メール”が高く、劇場に行く行動を後押しするのに影響が大きかったと考えられる。

いまだに“テレビ”の影響力は強く、多くの人がテレビから情報を得ており、最終的には信頼できる人からの“口コミ”による評判を得ることで、“映画館に行く”という行動をとっていることが想像できる。
また、より多くの情報に触れている人は“映画館に行く”という行動をとりやすく、その情報源としてはtwitterを中心としたSNSや、ネットの情報に多く触れているものと思われる。
今回の報告では『君の名は。』を題材に分析を行ったが、恐らく『君の名は。』に限らず多くの映画作品でも同様のことが言えるのではないか。

(記事:太田匡則)

本記事は、エンタテインメントの研究をしているフィールズ研究開発室(FRI)のメンバーが、日頃の活動の中で気になったことに目を向け、独自取材に基づいて、執筆しています。
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(※1)「Fields Yoka Survey 2017」
2016年12月に、全国の小学生~69歳の男女11,646人に対し、余暇に対する行動や、価値観などについて実施したWebアンケート調査。
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■まんたんウェブさまの記事でもご紹介いただきました

君の名は。:ヒットの原動力は高校生 3割が劇場に足運ぶ(まんたんウェブ)

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