働き方多様化の時代に「プレミアムフライデー」は合っているのか

2017年2月から「プレミアムフライデー」が実施されています。導入前から賛否もろもろあった施策ではありますが、初めての導入となった2/24(金)では約3%の導入率(「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」ニュースリリースより※1)だったようで、スタートは少々厳しそうかもしれません。導入が伸び悩む理由について、当社のデータを元に考えてみたいと思います。

■「時間ができれば消費する」は正しいか

プレミアムフライデーは、毎月末金曜日の午後3時退社を推進し、個人消費を喚起するためのキャンペーンです。「花金」という言葉を思い出す方も多いでしょう。「花金」は会社員に段々と時間の余裕がなくなったことで廃れていってしまったと言います。その意味では「時間を作ることで消費を喚起する」というのは、ストレートですが方向性は良さそうな気がします。
FRIが昨年末に実施した、インターネットによるアンケート調査「Fields Yoka Survey(フィールズ よか サーヴェイ)2017※2」(以下FYS)では、平日のアフター5(仕事が終わった後)について聞いています。
「平日のアフター5にどこかに寄ってから帰ることはどれくらいありますか?」という質問に対し、20~50代の会社員では、週に1回以上が45%、月に数回が22%という結果でした。約半数の人は、週に1日以上はどこかに立ち寄っているのですね。
具体的には、「ウインドウショッピング(60%)」、「飲み会(32%)」、「書店(30%)」が断トツのトップ3です。4~6位まで広げると、「ファミレス(16%)」、「映画館等の娯楽施設(9%)」、「スポーツジム・ダンスレッスン(9%)」と、もう少し時間のかかる余暇も出てきます。そうなると、もし時間に余裕があればこうした選択肢を選ぶ人ももっと増えるかもしれません。

■一律の時間設定は今の働き方に合っていない?

さて、では「毎月末の金曜日15時」という時間についてはどうでしょうか。プレミアムフライデーへのネガティブ寄りの意見では、「別の日にしわ寄せがくる」とか「15時では仕事が終わらない」と言ったそもそも論も勿論ありますが、「月末は繁忙期」とか「月末締めの処理などがある」など、月末金曜という時間設定がネックになっている場合も多いように思います。
業種・業界・働き方が多様化している時代にあっては、「月末の金曜午後3時以降」という限定された時間帯は、そもそもごく一部の人しかメリットがないのかも知れません。
プレミアムフライデーのようなキャンペーンが広まるには、時間の設定も多様化に対応すること(例えば好きな時間に数時間の自由時間を取得できるだとか)が必要になってくるのではないでしょうか。

プレミアムフライデーが上手く走り出したら、仕事の合間に手軽にリフレッシュできたり、楽しめたりするような場所や遊びも、もっと必要になるでしょう。“余暇”の在り方について考えている私たちとしては、プレミアムフライデーが今後どうなるのか、あるいは別にどのような施策が出てくるのかなど、注意深く見守りたいと思います。
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(※1)「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」ニュースリリース
http://www.ccc.co.jp/news/2016/20160215_005193.html

(※2)「Fields Yoka Survey 2017」
当社が2016年12月に実施したWebアンケート調査です。全国の小学生~69歳の男女11,646人に対し、余暇に対する行動や価値観などについて聞きました。
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(記事:小林真希)

本記事は、エンタテインメントの研究をしているフィールズ研究開発室(FRI)のメンバーが、日頃の活動の中で気になったことに目を向け、独自取材に基づいて、執筆しています。

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