小さなテーマパーク「プリントシール機」Part2. ~”盛る”の最新事情を覗く~

2000年代前半に「ヤマンバ」が流行し、2014年後半には「おフェロメイク」が流行しました。メイクに変遷があるように、すっかり若い世代の女性の文化として定着した感のあるプリントシール機(以後、プリ機)にもトレンドの変遷があります。今回はその変遷を、フリューの機種と共に紹介します。

■プリ機の変遷

プリ機が登場したのが1995年。当時は特に画像の加工はないものだった。
1999年頃から美白が流行するとプリ機も顔を白く飛ばすハイキーという加工が流行る。美白具合の調整も可能だった。

1999年『ハイキーショット』

『ハイキーショット』画像

2000年代前半、合成や書き込みなど遊び機能が充実。「みんなで遊ぶのが楽しい」というコンセプトの機種が増えた。中には撮影空間に階段があったり、ステージが上昇したりというユニークなプリ機も登場した。

2001年『チルティショット』

『チルティショット』画像

2005年『美族』

『美族』画像

2007年頃、「つけまつげ」「カラーコンタクト」などで、目ヂカラを強調するメイクの読者モデルが人気を集めた。それに合わせてプリ機も、バッチリメイクで目を強調する“デカ目”の時代に。「盛れる」機能が重視されるようになった。

2007年『美人 -プレミアム-』

『美人-プレミアム-』画像

2009年若い女性の間で「Decolog」などのブログが流行し、自分のファッションをブログなどにUPするようになった。そこで全身撮影ができる機種が登場。

2009年『Lumi』

『Lumi』画像

2011年頃、「盛る」の大きな転機を迎える。AKB48をはじめとするアイドルブームとなり、女の子たちの「かわいい」も「ナチュラルだけど盛れてる」が新しい基準となった。ここからいかに自然に盛れてるかがポイントとなり、「ナチュラル盛り」の時代へ。

2011年『LADY BY TOKYO』

『LADY BY TOKYO』画像

2014年『R』

『R』画像

2017年現在、SNSの浸透により、女の子の好みが多様化。全体の雰囲気としては「ナチュラル盛り」が続いているものの、それぞれの好みに合わせて、例えば「目の形」などといったパーツの選択も可能になった。自分のコンプレックスのある部分を整え、理想の顔へ近づけて「盛れる」機種が人気となっている。

2017年『BABY(ベビー)』

『BABY』画像

2017年4月発売予定『KATY(ケイティ)3』

『KATY3』画像

プリントシール業界の中で、フリューは最後発メーカーの一つ。にもかかわらず現在、トップシェアを誇っています。次回はその戦略に迫ります。

フリュー株式会社HP
http://www.furyu.jp/

>>Part 1

>>Part 3

(記事:中村 健一)
本記事は、エンタテインメントの研究をしているフィールズ研究開発室(FRI)のメンバーが、日頃の活動の中で気になったことに目を向け、独自取材に基づいて、執筆しています。

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