41歳厄年男は本当に不幸か?

日本では、男性の41歳は“厄年”と言われ、様々な不幸や困難が降りかかる年齢であると、古来より言われています。かくいう私も今年で41歳。厄年真っ只中なわけですが、ひとつ疑問に思っていることがありました。本当に、世の中の41歳男性は不幸なのでしょうか?

ここに興味深いデータがあります。男性の年代別の幸福感を並べたデータです。それによると、20代は21%が「不幸である」と回答し、30代は19%ですが、40代は一挙に24%にまで跳ね上がります。しかし50代は一転して19%まで減少し、60代では実に9%まで減るのです(因みに、60代は66%が幸福と回答)。こう見ると、40代はある意味“人生の不幸の絶頂”を迎えていることがわかります。

さらに、41歳男性の心の内を見てみると、特徴的な傾向が見えてきます。「日々の生活費」や「将来(老後)の生活」といった個人的な悩みもそうですが、「国内政治」や「経済」、「格差問題」といった社会的な事柄についても、他の年代と比べ不安視する人の割合が軒並み高く、「41歳は悩みと不安で頭が一杯」という傾向が見てとれたのです。これはもはや、“厄年”は迷信ではなく、統計的に見ても、本当にあるものとして認めざるを得ないでしょう。

さて、そんな不安やストレスを多く抱える年齢だからこそ、余暇の時間は大切にしたいもの。休日には、本や映画、スポーツ観戦などで、人生の教訓を得たり、自分を鼓舞したりする人も多いのではないでしょうか。というわけで、41歳男性の心の内を「あなたの好きなヒーローは?」という回答項目から読み解いてみると、おもしろい傾向が見えてきました。

どの年代も共通して、ランキング上位には『ウルトラマン』、『仮面ライダー』、『孫悟空』、『イチロー』といった、いわゆる王道ヒーローが名を連ねるのですが、20位くらいから41歳の特徴的な傾向が見えてきます。
・22位『出光佐三』(全年代:749位)
・24位『村上信五』(全年代:776位)
・25位『指原莉乃』(全年代:1080位)

この3人に共通する特徴を挙げるとすると、“破天荒”でしょうか。従来の常識の枠に囚われない“言動”や“行動”によって、全く新しいポジションを築き上げた人、と言うことができると思います。
41歳、何かと制約や縛りが多くなってくる年齢だからこそ、枠にとらわれない生き方が輝いて見える、そんな思いがこのランキング結果に表れているのかもしれません。

くどくどと「41歳」について書いてきましたが、この40代という人生の過渡期に様々な苦難に揉まれ、人間性が鍛えられるからこそ、晩年に幸福感が高まるという見方もできるわけで、この誰もが通るイニシエーションを楽しく乗り越えていこうと、このコラムを書きながら心あらたに思うのでした。

(記:武田 康宏)

フィールズ研究開発室(FRI)では余暇行動の実態やその背景にある価値観等について1万超の人に300問の設問に回答いただいたインターネットによるアンケート調査『Fields Yoka Survey(フィールズ よか サーヴェイ)2017』を実施しました。

この記事は、その調査結果を元に作成しています。

本記事は、エンタテインメントの研究をしているフィールズ研究開発室(FRI)のメンバーが、日頃の活動の中で気になったことに目を向け、独自取材に基づいて、執筆しています。

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