渋谷ストーリー Vol.7
JR渋谷駅周辺

足早に歩き去る人。立ち止まり、スマホを見る人。空を見上げて、座り込む人。
シブヤに人は集い、そしてまた、どこか一人ひとりの秘密の場所に帰っていく。

 

シブヤの駅は昔の谷底にあるのだという。なぜか他の多くの繁華な駅と違って、渋谷駅を暗く感じるのは、そんな立地から立ち上る「気」なのかもしれない。

 

全員がきちんと並ぶ。そして信号が変わると、一斉に歩きだす。
当たり前のように見える風景だが、きっとこれが日本を象徴する。

 

渋谷駅と言えば、誰でもが思い起こすであろうハチ公。その頃、ここはまだ東京の田舎だった。
まだ100年もたっていない過去、今の光景を想像することはできなかっただろう。

 

ハチが毎日たどった道が、車であふれ、人であふれる。
時代はここ30年で、急にアクセルを踏んだようだ。ハチはこの百年後に何を見るのか。

 

30年前、私がここで人を待っていた時に、この木の記憶がない。
もしかしたら、その後に植えられたものかもしれないが、今から百年後にかわらず電車が走り、駅が残っていたとしたら、、この木は間違いなくシブヤ駅のシンボルの一つになっているのではないか。

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