渋谷クロニクル 第3回
渋谷センター商店街振興組合理事 木村幸夫さん

「ハチ公」「スクランブル交差点」など日本を代表するシンボルが存在する、東京有数の繁華街の一つ「渋谷」。近代化が進む中にも昔ながらの風景を残す渋谷の歴史や街をよく知る人物にスポットライトを当て、渋谷の過去と未来を紐解いていく連載インタビューコーナー、それが”渋谷クロニクル“。

第3回は、(株)そごう・西武 西武渋谷店の総務部部長でもあり、時代と共に渋谷という街に根付き、常に商店街に行きかう人々を見つめてきた百貨店の目線から渋谷の街づくりに携わる、「渋谷センター商店街振興組合」理事の木村幸夫さんにお話しを伺った。

――木村理事が渋谷に根を張られた頃は、渋谷はどのような街でしたか?

私は、生まれも育ちも西東京市の保谷というところでして、学生の頃から渋谷に遊びに来てはいました。渋谷に初めてきたのは高校生の時だったと思います。友達と何人かで明治神宮を歩き、その後センター街でお好み焼きを食べたのを覚えています。現在はファッションの街としての印象があるセンター街ですが、当時の渋谷は色々な食堂やレストランがある“飲食街“だったなぁと思います。
渋谷の街に根を張ったのは、仕事として2011年3月1日から渋谷西武に赴任をしてきてからですね。「東日本大震災」の直前に着任してからすぐに大きな災害に見舞われましたので、当時の事はすごく印象に残っています。

――震災に見舞われた際、どのような対策をとられたのですか?

赴任してすぐに「東日本大震災」が起こりましたので、対策ではなく緊急対応として、商店街全体とお店の両方の安全確認に務めるところから行動しました。震災当日は、帰宅出来ないお客様約30名と従業員約300名が帰宅困難になり、店舗を避難所として使用いたしましたので、まずは西武渋谷店の徹底した安全点検をおこないました。その後、渋谷駅周辺帰宅困難者対策協議会が進められ、センター街も含め街全体でも緊急対策が取られましたので、現在は安心して皆さんが遊びにこられる場所として、安全・安心・災害対策の意識を強く持った活動をおこなっております。

――西武渋谷店としての、センター街での活動について

西武渋谷店は、昭和43年4月に渋谷の街に開店をいたしましたので、すでに商店街の
理事に名を連ねておりまして、当時から理事会や様々なセンター街でのイベントに微力ですが運営側として参加をさせていただいております。ただ、私が2011年に西武渋谷店に赴任し渋谷センター商店街振興組合の担当を引き継ぐ際には、前任者からは「小野理事長を中心とした体育会系の組合」だと聞かされておりましたので、最初の挨拶に伺う際は緊張しましたよ(笑)。現在は、街の安全・安心対策の勉強会や、SCGP(渋谷センター街パトロール隊)の一員として毎週の安全パトロールをおこなっております。

――渋谷センター商店街は横の繋がりが強い、という印象があります

そうですね。渋谷区の中でもセンター街は人の数が非常に多いので、特にハロウィンなどのイベント時には各店舗ではなく商店街全体での会議に渋谷警察に参加をしていただいて対策を練りますし、先ほど体育会系の組合だとお話をした通り、小野理事長を筆頭に全員が“街に来る人々の安全・安心の為に活動をしよう”という信念を持っておりますので、商店街全体での安全対策意識は非常に強いと思います。

――今後、センター街でやってみたい事はありますか?

青少年の育成をテーマに、「バスケットボール」と連動したイベント企画です。渋谷西武は動員催事(物販以外)なども行っているのですが、ファッションのイメージが強いのでスポーツ振興としての新しい取り組みとして、「バスケットボールストリート」があるセンター街にしかできないイベントが出来ればいいのではと思っております。また、難しいかもしれませんが“日本のバスケットボール等も含めて優勝パレードをセンター街でやる”、というのが実現できれば面白いと思います。

――「お気に入り」「とっておき」の場所はどこですか?

「奈加野」という居酒屋です。昔ながらのお店の雰囲気で落ち着きますよ。
また、渋谷は「アートの街」でもあり、弊社でも渋谷西武モヴィーダ館入口横の「NANAKO像」やA館入口前の「人魚像」、B館入口前の「牧神像」、LOFT入口横の「石像」など、様々なところにアート作品が展示されておりますので、それを探して歩くのも楽しいですよ。

――“この人”だと思う「渋谷のヒーロー」はどなたですか?

「DJポリス」ですね。我々も、ハロウィンやサッカーの試合の際の、スクランブル交差点にあふれるとてつもない若者たちの人数を体験しておりますので、その大勢の若者を力ではなく言葉で導く、というのを目の当たりにしまして、本当にすごいと思いました。
渋谷の新しいヒーローが生まれた、という感じです。

――木村理事にとって「渋谷」とは?

楽しく魅力がある街、日本の四季を感じる街、です。
多くの外来の方が来られる街ですので、間違いなく楽しくて魅力がある街だと思います。
また、お店や音楽などで春夏秋冬を街全体の衣替えで感じることができますので、一年通して四季を楽しめる街だと思います。

(記事:三澤 友貴)
(写真:鈴木 久美子)

ご紹介いただいたお店『奈加野』
http://www.hotpepper.jp/strJ000608886/

今回お話を聞いた人:渋谷センター商店街振興組合理事 木村幸夫さん
商店街の概要:渋谷センター商店街振興組合 事務局
〒150-0042 渋谷区宇田川町12-3 ニュー渋谷コーポラス311号室
TEL 03-3461-3314 FAX 03-6416-3035(月~金 10:00~17:00)

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