2015年 日本の消費意識トレンド+注目すべき企業動向⑥

企業動向2:快適・便利な観光を!海外客向けの取り組みが多様化

訪日外国人観光客は年々増加しており、2015年には約1800万人(前年比47.5%増加)の観光客が訪れた。2020年の東京オリンピック開催も近づ き、日本国内ではインバウンド消費を強化すべく、海外観光客向けの様々なサービス、遊び場、インフラなどの整備が着々と進んでいる。

■ 伝統文化を用いたアピール方法が様々に
近年、日本の伝統文化や伝統工芸品を使って観光客を誘致する取り組みが多様化している。静岡県では、カラーコードを付けた扇子を開発。スマートフォンで コードを読み取ると、多言語の観光情報サイトを閲覧できる。京都旅行者へ向けたマナーガイド京都の「あきまへん」では、舞妓さんのポップなイラストなどを 使い、京都旅行をする際の「あきまへん」な事項を分かり易く説明。好評を博しているという。

■ インフラや施設を観光客向けに整備
観光中に困ったときのお助けになる施設やサービスも続々できている。原宿の「もしもしボックス観光案内所」は、マップの配布、電源貸出など観光客をサポー トする様々なサービスが充実している。観光中にネットで情報を調べたいときには、公衆無線LAN「Wi-Fi」のアンテナ機能を搭載した自販機が役に立つ だろう。都心部を中心に設置されており、今後も設置台数は増加していく見込みだ。

■ 都心に「遊べる場所」をつくる
東京に「遊べる」場所が少ないという観光客の声を受け、海外客も遊べる場所が徐々に増えている。2015年に登場したものを3つ紹介しよう。1つは渋谷の AiiA2.5シアター。舞台やミュージカルを上演するが、英語や中国語の字幕を投影する眼鏡型端末が導入されており、日本語の演目を字幕付きで楽しむこ とができる。2つ目は原宿の「KAWAII MONSTER CAFÉ」。「KAWAII」をテーマにしたポップでキュートな内装やメニューを提供している。3つ目は、東京ワンピースタワー。東京タワー内にできた テーマパークで、来場者の2~3割を海外観光客が占める。もちろん外国語のパンフレットも常備だ。

■ 今後のニーズはどこにある?
SNSのビッグデータ解析によると、日本国内で「訪れて良かった場所」として、渋谷、秋葉原、新宿を挙げている海外客が多いという。今後は、こうした地域 を中心に、インフラ整備や遊び場作りを進めていくと良いだろう。観光客の方々は日本を訪れた際にはぜひ、新しいサービスや施設をためしてもらいたい!

あきまへん(英語版):
http://www.city.kyoto.lg.jp/…/0…/186250/TG106_WEB_engKYO.jpg

AiiA 2.5 Theater Tokyo:
http://aiia-theater.com/

KAWAII MONSTER CAFÉ:
http://kawaiimonster.jp/pc/

東京ワンピースタワー:
http://onepiecetower.tokyo/

(記:小林 真希)

本記事は、エンタテインメントの研究をしているフィールズ研究開発室(FRI)のメンバーが、日頃の活動の中で気になったことに目を向け、独自取材に基づいて、執筆しています。

過去の連載はこちら>>>
2015年 日本の消費意識トレンド+注目すべき企業動向①
2015年 日本の消費意識トレンド+注目すべき企業動向②
2015年 日本の消費意識トレンド+注目すべき企業動向③
2015年 日本の消費意識トレンド+注目すべき企業動向④
2015年 日本の消費意識トレンド+注目すべき企業動向⑤

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