アジアトレンドマップ 東京大学発!HITを予測する地図

「アジアで人気のサブカルコンテンツってなんだろう?」との問に、貴方はなんと答えるだろうか。

「ナルト……、いやワンピース?」。いま頭に浮かんだ予想 は、コンテンツの人気を予測するウェブサイト「アジアトレンドマップ」を使用することで、貴方に新たな発見をもたらしていく。インターネット上の情報を元 にデータマイニングを行い、浮かび上がる意外なコンテンツとは。

■ ビッグデータを天気予報のように可視化

「アジアトレンドマップ」とは、松尾豊准教授が率いる東京大学工学部ウェブ工学研究室が開発した、無料公開されているウェブサイトである。アジア12ヶ 国・地域における27,000以上のマンガ、アニメ、ゲームのコンテンツタイトルの人気を日々予測。また、ウェブサイトの制作には、デジタル領域を中心に 独創的な事業を展開するウルトラテクノロジスト集団のチームラボが担当し、各国の動向がひとめでわかるデザインをとなっている。

予測は、各国の消費者ニーズ、流行、市場成熟度といったデータを集め、コンテンツを洗い出すところから始まる。次に、対象のマンガ、アニメ、ゲームに関す るウェブ上のデータ(TwitterでのつぶやきやWikipediaの項目の有無など)を分析し、それぞれを組み合わせることで各コンテンツの消費トレ ンド指標を算出。こうして「アジアトレンドマップ」に表示されたコンテンツタイトルは、現在の人気を1から100のポイントで数値化されるのだ。

■ 海外にプロモートする道を探るヒントに

東京大学という日本のトップ大学の准教授がこれらアニメ、マンガ、ゲームの予測アルゴリズムを開発した意図はどこにあるのだろう?これは、「アジアトレン ドマップ」というプロジェクトが、日本のサブカルを含む日本のコンテンツを海外にプロモートする道を探る経済産業省とのコラボレーションであることが関係 している。

また、海外でヒットを飛ばす『ポケットモンスター』や『スーパーマリオブラザーズ』の例が証明するように、日本の可愛らしいキャラクターや、思わずはまっ てしまうゲーム性が海外で広く普及しうる現状で、“クールジャパン”戦略をとる経済産業省のみならず、海外市場における消費者動向を測ることができるツー ルが多方面から求められているためだ。

「アジアトレンドマップ」は、これからどのコンテンツが盛り上がり、どれが下火になるのかといった、アジア市場における各種コンテンツの現在、あるいは半 年後の人気(=消費トレンド)についての情報をウェブ上にタイムリーに提供することを可能にしている。このビッグデータの提示により、海外進出を考えてい る企業や個人の「ターゲットとなる市場が分からない」「既存の商品・サービスを海外に向けてどのようなテイストでアレンジすればいいのか分からない」「購 買層の特定が難しい」といったブランド・マーケティング戦略にかかわる懸念の解決にダイレクトに寄与しているといえよう。

■ アジアで躍動する『ドラえもん』の返り咲き

試しに「アジアトレンドマップ」で貴方のお気に入りのマンガタイトルを検索してみよう。思いがけない結果が得られるかもしれない。たとえば、『ドラえも ん』はタイとベトナムでは人気リストのトップをとる勢いだが、隣国のマレーシアでは10位にも入っていない。最も多く発行された単一作者によるコミックシ リーズとしてギネス世界記録に認定された『ONE PIECE』の場合、意外なことに日本国外ではさほど人気ではなく、アジアのほとんどの地域で50ポイント以下の成績である。

「アジアトレンドマップ」の結果を意外に感じる人もいるかもしれないが、『ドラえもん』は長く市場に出ているいわば古典とも言える作品。膨大なデータに基づいたアルゴリズムにより、ヒットの兆しを感知したとしても、おかしくはない。

「アジアトレンドマップ」はつい最近デビューしたばかり、トレンド予測サイトとしての精度と分析技術は現在も進歩を続けている。

アジアトレンドマップ
http://asiatrendmap.jp/ja

本記事は、弊社 研究開発室と日本の文化や観光を国内外に発信するメディア「WAttention」とのコラボレーション企画によって構成されています。

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